こんばんは、R15指定のレンです。


テレテレ



昨日は、船員の目から見た世界一周の記録を書きました。

が!

私の目線(シリアスバージョン)でも書いてみようと思ったのです!

いや、だって、両方から書いてみたいな、と思っただけなのですが…


ということで、今回もR15指定で参ります!




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〜ここよりレンの日記〜



出航前日

船の調達は完了した。
物資の問題などは些細な問題である。

一番の問題は、人間、だ。
今回の航海、どうしても人力が必要であるので、船員を連れて行かないわけには行かない。
船員が死ぬのは想定済。いや、定められた運命とでも言おうか。

実は、私は、ここより遠き国、JAPANから流れてきた。
戦国の世で、薬師として治療、蘇生を行っていた。
ただ、流れてくる間にその念力の効果は薄れ、捻じ曲がり…
死者を蘇らせ、使役する力だけが、私の能力となってしまった。

言霊を操り、死者をよみがえらせ、使役する。
ただし、これが出来るのは1名のみ、いや、1体と言ったほうが、適切であろうか。

出来ることであれば、使いたくないものだ。

さぁ、今日はもう寝よう。

明日からの過酷な運命のためにも。





1日目

出航前、私の子飼いの船員20名のうち1名のみを選抜し、他は船乗りに預けてきた。
預けられた船員たちが、自分が選ばれなかったことよりも、選ばれた一人に対し疑問を持っていた。

そう、私は…

20名の中でも、体力はあり愚直ではあるが若き新参者、とても世界一周という過酷な試練に耐えうるとは思えない船員を、選んだからだ。

私は、残りの19名にこう、語った。

「なに、私が航海する船だ。若い船員を育てるため、そして、新しい船員を育成する航海だと思っているんだよ、ははは」

そう、今回の世界一周は、岸沿いであり、いざとなれば航海を断念することができると、皆が知っている。
だからこそ、19名の船員は、私の軽口を信じてくれたのだ。

「船長、そんなこと言わず、意地でも無寄航で到達してくだせぇ」
「おい、お前が船長を助けるんだぞ。命に代えても、この航海を達成させるんだ」

若き新参者と、新しく雇用した4名の船員。
ベテラン航海士に声をかけられ、いささか緊張した面持ちで、船に乗り込み、出航の準備を行う。

「では、行ってくる。帰ってきたらまたこの酒場で、皆と一緒に酒を酌み交わそう」





21日目

雨は降らないが、まだ水は十分に確保されている。

船員は元気なものだ。
副船長がうまく取りまとめ、地中海北岸であるということからも、安心感があるのだろう。
彼だけが、これからの航海の頼みの綱だ。

彼にとって、良くも、悪くも、だが。





31日目

ヴェネチアを視認し、再度南下を開始する。

雨が、降らない。
船員の中には、徐々に不安を抱くものも出てきている。

「このまま雨が降らなかったら、俺たちはどうなっちまうのか」

と。

副船長が、私に黙って水を確保しているようだ。
このまま当分、雨が降らないことを覚悟しているのであろう。

私のためなのか、それとも自分のためなのか…

彼には、最後まで生き残ってもらわなくては、ならない。





51日目

アテネ前を通過。

副船長の予想通り、この日まで1滴の雨も、降らない。

そろそろ、仕込みを開始して行こう。

彼らに対し、水の節制を注意すると共に、代替として魚の血をすするよう、指示する。
血というもの、ひいては死というものに対し、抵抗をなくさせるためだ。

そろそろ、船員たちも殺気立って来るころであろう。

私はひそかに、副船長以外の4名のうち、先に間引く船員の選別を始めた。





66日目

乾燥地帯である黒海を周回する。

船員の動揺、混乱、疲労、衰弱。
血をすすることにより、次第に凶暴化していく船員たち。


船員たちの争いに乗じ、副船長よりも腕が立ちそうな輩2名を挑発し、私が斬った。


これで、副船長以外は2名になったが、彼らは衰弱が激しく、剣の腕に関しても、副船長には遠く及ばない。





これで、いい。





副船長が、隠していた水に手をつけ始めた。
私に対し愚直な性格の彼も、だんだん精神崩壊が始まっているのであろう。



彼が私の目を見る光の中に、獣の光が混じってきた。
使役する準備段階は、既に整ってきたようである。






あとは、そう、彼が最後まで生き残るだけ、だ。






94日目

黒海を抜け、アフリカ南岸に向け航海を進める。
現在はベイルート前だ。






80日を過ぎたころ、彼の精神崩壊が、完了した。




隠していた水を発見され、襲ってきた2名の船員を切り捨てたからであろう。


それ以降、彼と私だけの航海になったが、彼は明らかに精神に異常をきたしたまま、生きているだけの存在になってきている。

もはや、今までは隠して飲んでいた水を、隠すことなく飲んでいる。







しかし今日、その水が尽きた。


彼の目に、人としての理性の光はなくなり、獣の光だけが、彼の目を満たしている。







そろそろ、か。









124日目

彼を使役し始めて、既に30日が経過している。

人として少しの精神は残っているみたいではあるが、そんなものはもう、何の役にも立たない。




ただし肉体が、あとどれだけ使役に耐えうるか、だ。

このまま航海を進めても、彼の肉体が、乾燥や腐食に耐えられなくなる。







潮時が、迫ってきている。






私は、彼の精神と肉体を破壊し、永遠に葬り去るための場所を探す。



誰にも知られてはならない。









135日目

ベンガジを目前にし、初めての雨が降る。

使役している彼の肉体に、潤いがよみがえり、乾燥や腐食が停止する。





だが私は、彼を葬り去らなくてはならない。





石を詰めた樽を準備し、彼を海中深くに葬る準備を開始する。

知られてはならないのだ、リスボンに残った19名の船員にも、いや、この世の誰にも。










150日目

そろそろ、チュニスの港に近くなってきた。

私はここで決断する。

彼を葬り、リスボンまでの船員を雇いなおして、本国へ帰国することを、だ。

彼の肉体は限度を超え、既に使役に耐えうる状況ではないからだ。





チュニスの明かりが見えたその場所で、私は彼を沈めた。



腐敗が進み、もはや人間としての形さえ失っていた、その彼を。





チュニスに入港し、新たな船員を雇う。

リスボンへ、戻ろう











帰国当日

チュニスで雇用した船員達(1名は有望な船員だったので、残留させた)と別れ、残していた19名の船員と合流。

使役の事実だけは隠し、それ以外の状況についてはすべてを語った。




「船長、所詮我々は、航海に生き、航海に死する者の集まりです。前を見ましょうや、船長!」






彼らに教えられた気がする。
死を覚悟して、大海原に出航していく、数多くの船員たち。

しかし、誰もが死にたいというわけではない。

死を回避できる手段を尽くし、尽くし終えたあとであれば、死ぬことを厭わないというだけなのだ。

私は今まで、船員を極力死なないよう、疲労させないよう、努力してきた。
戦とは違い私はただの冒険者、自分の趣味で、船員を死なせたくないからである。


その姿を見ててくれたのであろう。

バルシャでの世界一周は、封印することとしよう。





また私に、悪魔がささやかない限り…






おしまい






2話に渡る長編、読んでいただきありがとうございました。
今日の分は、昨日の伏線があったのですらすらと書けました。

が!

やっぱり、シリアスなのは似合わない???

ってことで、明日3日は私の日!
明日のネタは編集済なので、ご期待ください!




【予告編】


反逆者が牙をむく。
立場を捨て、名誉も捨て、名を赤く染め。

その反逆者の名は、そう















『ネムイ先生』


00ネムイ先生



パチンコに狂ったのか?
管理上げで壊れたのか?
それともただのネタなのか!

乞う、ご期待!

02/02|レンのフラフラぶろぐコメント(4)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
ぎゃー
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

こっちの方が怖いや><;
今度こそ、ピンクブログ期待してたのにっ(何)

バレンタインデー近いからこうピンクタイフーンなやつもいつかお願いしますw
From: リオ * 2008/02/02 12:03 * URL * [Edit] *  top↑
('-'*)フフ
Rioさん

レンの裏の顔を、知ってしまいましたね…
そう、私は…

ナンテネ

操るほうと操られるほう、両方の視点で書いてみたけど、ダークです、黒すぎますw

ということで、3日0時から

「反逆のネムイ 第1章」

4日0時から

「反逆のネムイ 第2章」

を開幕させていただきます!

Rioさんの要望に答えて、第2章はちょっとだけ色物っぽく書いてますので、ご期待をw
From: レン * 2008/02/02 20:20 * URL * [Edit] *  top↑
記事はまあおいといて
レンコメントにある「反逆のネムイシリーズ」て何それ( ̄□||||!!
むしろ反逆のレンやないのか!!(゜ロ゜ノ)ノ

レンが実はネクロマンサーだったり、清水やスズラン集めてたのは理解しました!
今度私のゴリアテに炎属性付与される毒を売って下さい。
つか普通に話し書くの好きなのね。小説とか書けばいいのに(^o^)/
From: ネムイ * 2008/02/02 22:01 * URL * [Edit] *  top↑
反逆のネムイ、開幕まであと少し
ネムイ先生

反逆のネムイは、3部構成で構成されています。

「反逆のネムイ 第1章」 3日午前0時開幕
「反逆のネムイ 第3章」 4日午前0時開幕
「反逆のネムイ 最終章」 未定

となっています!

最終章は、ヒミツ
第2章のラストで公開しますので、ぜひお楽しみにv-91

話を書くのは、気が乗ってきたら好きですね〜
ただ、読むのとか書くのとかは好きですが、ボキャブラリーがついていかないので、小説なんて無理ですので、今までのように普通に書いていきますv-106
From: レン * 2008/02/02 22:37 * URL * [Edit] *  top↑
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